駒大うろこ話 #2 『知っているようで実は知らないあの広告の秘密!60分でこれからの広告のあり方を考えよう!』Part3

こんにちは、PAOstudioの大杉です。

Part2では「災害時における広告の変化」について専門的な視点でお話を伺いました。

最後のPart3では未来の広告のあり方についてです!

これまでのお話を聴く上での疑問だった、「現在変化した風潮は、今後2,3年も続いていくのか」について講演者のお二方だけでなく、参加者の皆様にも考えて頂きました!!!

最初に、坂本様、中野教授の意見をお伺いしました。

坂本様「続くも何も続かざるを得ないだろうなと。現在の状況に対応できるワクチンがないというのは、すべての要因だと思いますが。広告はマーケットありきなので、基本的には広告を作らせてるのは、皆さんであり私で、消費者と考えると。人の流れ、行動が大きく変わっている現在では、マーケットが変わってきているということと同じなので。メディア選びも含めて、考えていかなければいけないですよね。」

中野教授「坂本さんのお話に非常に共感する部分は多いですね。広告は世の中を映す鏡と言われるように、人々の消費行動が変わることによって、広告は大きく変化すると思います。博報堂生活総研の『新型コロナウイルス影響下での意識・行動』の7月調査の結果では、家にいる時間が増え、特に20代~30代の多くが、スマホなどで音楽や動画のストリーミングサービスを利用し、ゲームなどをして過ごす人が増えている結果が出ています。また、『新型コロナウイルス収束後の行動意向』でも、外出を控えて自宅の中で娯楽を楽しみたい人が一定数いるんですよ。今までも音楽や動画のストリーミングサービスはありましたが、、今回のコロナにより自宅で楽しむ生活様式がより加速した印象は受けましたね。もとに戻る部分もあれば、戻らない部分もありますよね。

また、一つ坂本さんにお伺いしたいのですが、これからの広告のあり方と関係して、制作現場でも大きな変化があったと思うのですが、2~3年後の広告はどう変わると思われますか。」

坂本様「そうですね。オンライン会議やリモートワークについて今後も続けたいと思っている人も多いのが現状ですが。ただ、会えない不便さを通して、会うことの重要性も強く感じています。でも、会わない事での便利さも感じているのも事実です。このことを、わたしとしては非常にポジティブに捉えています。なぜなら、「会うこと」に、二つの選択肢を得ることができたからです。今までは一日できる打ち合わせの数は限られてましたけど、選択肢が増えたことによって可能性が大きく広がったことにもなっているので、とても喜ばしいことだと私は思っています」

次に、参加者の皆様の意見を聴き、お二方も一緒になって、5~10年後、コロナで変化した広告が続くのかについて考えて頂きました!!

参加者の意見としては、「5~10年後は広告はまた変化すると思う」という意見が多い印象がありました。しかし、変わらないという意見も中にはあり、今後の広告のあり方についても様々な意見が参加者の中から多くでました。

参加者の意見を踏まえて、専門家のお二方の意見もお聞きすることができました。

坂本様「多くの企業は広告制作には予算がありその中でしているわけですが。今回のコロナで待ったがかかった訳ですよね。売上げが見込めるのかどうか、を見極める必要がでたからです。また、広告の媒体そのものに対しても同じです。コロナをきっかけにして、広告そのものをどうするか考えるきっかけにはなったはずです。これは受け取る側もそうで、たとえばスマホで一回検索をしてしまうと、ずっとそれについての広告が出てきてしまいますよね。これは検索エンジンのディープラーニングによるものですが。検索ワードで、自分の世界が閉じていくことにもなります。スマホばかり見ている消費者に新しい広告が入って来にくい現象が起きてるというのは、今後の広告主にとっても、課題だと思います。」

中野教授「5~10年後の広告を予測するのは非常に難しいが、過去の検証をもとにお話させて頂くと、東日本大震災後の企業の広告が変わったように、消費行動の変化に応じて、広告が変わる部分もあるとは思う。しかし、コロナが変化のきっかけにはなるが、広告の全てが変わるわけではないですよね。新しい形で今後の広告が変わるのではないかと思います。」

--参加者の意見もお二方の意見と近く、やはり今後も広告のあり方については、変わる部分と変わらない部分があるというように、時代の流れ、環境の状況に適した新しい広告に変化するというのがわかりました!一方で坂本様の今後の広告の課題の部分では、大変興味深い話であったと思います。

今回のトークセッションでは、普段聞くことが出来ない広告制作の思いや現状の広告の課題、今後の展望など盛りだくさんの1時間を過ごすことが出来ました。

今回のトークセッションをして頂いた、坂本和加様、中野香織教授には改めて、心より御礼申し上げます。

また、トークセッションへのご参加・ご協力頂いた皆様にも感謝申し上げます。

次回の日程といたしましては、後期の開催を予定しております。

皆様とまた会えるのを心よりお待ちしております!

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