駒大うろこ話 #1 『知っているようで実は知らない!コロナ後の社会変化!オンライン社会・授業のこれからがわかる』Part2
こんにちは、PAOstudioの宇都宮です。
Part1ではコロナ以前の情報システムや大学での施策に関してお話を伺いました。
Part2では先生方の立場からオンラインに関して現在のお話を伺いました!
コロナ禍で始まったオンラインのことについてどのように評価・理解していますか?
吉田先生「技術者の立場からすると、予想外にうまくいってる。ということが第一印象です。うまくいってない大学ももちろんあるけれど、客観的に駒澤大学はかなり頑張れてるんじゃないでしょうか。授業の内容に関しては、課題授業やよくてオンデマンドが多いですね。学生側からしたらこんなに課題をたくさんするなら今までののほうがいいよ!って感想になるかと思い、授業はできる限りライブで行っています。
ここまでの内容を別の言い方にすると、長年したかったオンライン教育がこのような形でできるとは思いませんでした。家から一歩も出ず、電車も乗らない、歩きもせず、授業も採点もできる、レポートもゼミもできます。テクノロジーから言えば、技術があったけどできなかったことが、実際できるようになりました。なので次はどのようなことが出来るかポジティブに考えています。」
青木先生「大学のオンラインもスムーズに行えました。仕事の仕方が変わったことが特徴的ですね。一番は情報の共有の仕方です。今までの先生と学生は、1対1のマスのエデュケーションでした。ですが、(Googleの)ジャムボードみたいなものをツールで使うと、学生みんなで情報共有して、記録しながら情報収集が行えます。
これらはイノベーションな教育ですね。効率よく大量の情報集められました。シェアリングエコノミーってよく言いますが、シェアリングエデュケーションというのか。このようなことができるのか、ってものまで実現できています。このようにゼミレベルでは当たり前だったワークショップ的ないろいろな教育が、講義レベルでこのようなことが出来るのはとてもユニークですね。
しかし、グループワークをどのように行うかが問題でした。なので、講義を聞く全体の大部屋とグループでディスカッションを行う小部屋を20個作りました。これにより、個別のグループワークもしやすくなったし、先生との距離が画面越しで近くなりました。今までオフラインでしかできなかったものが、デジタルのスペースを使うことで新しいコミュニケーションが生まれたことが面白いです。今まではどういう効果が得られるか、あまり理解していませんでしたが、一つ大きな収穫だと思いました。」
吉田先生「シェアできるのはネットで大きいところですね。そもそもITは人手の省力化のためにうまれたものです。SNSでshareする最大限の強みはそれで、授業に取り入れない手はないです。しかし、ツールを何でもかんでも使えばいいわけではありません。どこにどれを使うなど使いどころなどは考えないといけませんね。」
青木「そうですね。例えば、私はスプレッドシートに計算しないけど、メモなどに使いやすいから使っています。計算ソフトだとしてもエクセルとスプレッドシートでは違うものですね。スプレッドシートだと共有できることで作業効率が上がります。情報の先生はこの使い方を想定していたんですよね?」
吉田「それでいいと思います。技術者は使いたいものを作ります。離れた場所で編集したい!ということは昔からできたことではあります。広まったことで、こんな使い方出来るんだ!と思うこともあります。例えば、エクセルで絵を描くとか、技術者は想定していない使い方ですね。間口が広がることで初めて生まれる価値があります。やはりテクノロジーは使われて初めて意味があるものです。なので利用者が増え、間口が広まることは大事です。」
---コロナによってはじめて使うツールに触れた方も多いのではないでしょうか?私もGoogle meetやスプレッドシートを共有しながら使うことは初めてでしたが慣れると便利なことに気づかされることがありました。しかし、これらのツールは一人で使うのも便利ですが、人と使うことによりもっと便利な相乗効果が生まれているように感じました!今の生活は技術者の方に支えられてると言っても過言ではないぐらいテクノロジーが浸透しています。技術者のみなさんに感謝ですね。
次回のPart3ではアフターコロナとして今後の社会についてお話を伺いました。未来について前向きに考えることができる内容なので、ぜひお読みください!!
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